第二回つどいセミナー紹介記事

バンクーバー新報・2010年9月16日号より転載

もし乳がんと診断されたら・・・
~知っておきたい乳がんの検査から治療~

在バンクーバー日本国総領事館・乳がんネットワーク「つどい」共催

第2回無料セミナー開催

日本人女性の約16人に1人が乳がんにかかるといわれる時代になった。30代、40代での発症も多くなっている。アメリカ・カナダの女性では約8人に1人の発症率。それでも「私は大丈夫だろう」と他人事に感じている女性は多いのではないだろうか。乳がんと医師から宣告された時のショックは、女性にとって口では言い表せないほどつらいものと、経験者の多くは語る。

もし自分が乳がんと診断されたら、また身近な存在の母親や姉妹、親友などが診断されたら、まずはどのような検査があり、その後どのような治療プロセスを経るのか。それをあらかじめ知っておくことで、治療に対する不安や恐怖感を少しでも和らげることができるかもしれない。罹患率は年々上昇の一途をたどっているが、それに対し死亡率の上昇は抑えられつつある。例え発症しても、手術や治療により、生き延びる確率の方が増えているのだ。特に早期発見であればあるほど、乳がんは治る病気となっている。(10年生存率:0-1期 90%、3期36%-国立がんセンター2006)

「つどい」は、主にバンクーバーに住む日本人乳がん患者をサポートする目的で、2007年7月、日加ヘルスケア協会の協力にて設立。活動は、乳がんと診断された人への治療や手術に関する情報提供、心理的および物理的なサポートである。毎月1回開かれるミーティングでは、病気の悩みを共有、相談しあったり、新情報の交換、勉強会を持ったりしながら、親睦を深めている。

今回「乳がん啓蒙月間」である10月に、第2回目となる無料セミナーを、在バンクーバー日本国総領事館の協力のもと、リステルホテルにて開催する。前回の「初期で乳がんを見つけるために」に続き、今回取り上げるテーマは、「もし乳がんと診断されたら・・・」。日本とは医療システムの違うカナダ。また頼れる家族がまわりにいないという人が多い中で、どのようにつらい時期を乗り越えていけばいいのか。そういった状況に役立つ情報を、少しでも提供できればというのが、メンバー全員の願いだ。

10月2日(土)は、午後1時開場、受付。第1部では腫瘍専門医のサイモン・ユー医師による講義と質疑応答、セルフチェックのワークショップを日本語通訳付きで。第2部は、つどいメンバーによるパネルディスカッションとなり、乳がんサバイバーの様々な体験や思いを直接聞くことができる。4時20分終了予定。
ぜひこの機会に正しい知識を得て、早期発見の大切さを認識して欲しい。



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